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多くの人は、風邪やインフルエンザによって高熱が出ると、あわてて 「一刻も早く熱を下げなくては!!」 と考えます。 けれど、発熱はウィルスや細菌と闘うために起こっている反応です。 ウィルスや細菌は熱に弱く、高熱になることで殺されてしまいます。 そして、細菌やウィルスをやっつけてしまえば、戦い終了~ということで自然と熱は下がります。 ところが、まだ闘いが終わっていないのに薬で急に熱を下げると、身体は楽になったように感じますが、実はウィルスや細菌も楽になって元気になりかえって増えてしまいます。 そのために病気が重くなったり、治りが遅くなったりするのです。 もう少し詳しく説明すると・・・ 体内にウィルスや細菌が入り込むと、私たちの身体はそれらを外敵と認識してやっつけようと反応します。 熱を出したり、白血球がたくさん集まってきて細菌やウィルスを殺したり、また身体の壊れた部分を修復しようとします。これが炎症反応、免疫反応です。 そして、このような、炎症反応や免疫反応を調節しているのが「サイトカイン」というたんぱく質です。 解熱鎮痛剤で急に熱を下げると、ウィルスや細菌は元気になり体内で増えてしまいます。 すると、さぁ大変!どんどんやっつけなくては!!とあわててサイトカインが過剰に出てきます。 そして、過剰に出すぎてしまったサイトカインは、ウィルスや細菌だけでなく私たちの身体の組織までも攻撃するように働いてしまうのです。(こ~ふんしすぎて、敵も味方もわからなくなっちゃうんですね~) 解熱鎮痛剤による脳症や多臓器不全などは、このように過剰に出てしまったサイトカインによって引き起こされているということが、ほぼ解明されているのです。 脳症や多臓器不全などの最悪の事態を回避するためにも、治癒を遅らせないためにも、解熱鎮痛剤は基本的には使わないことがベストですが、39~40℃以上の高熱が続いて消耗が激しかったり、頭痛など傷みがひどくて睡眠が妨げられるなど、どうしても必要な場合には、ゆるやかな作用の解熱鎮痛剤であるアセトアミノフェンを少量使って1℃程度下げるとあまり害がなくて楽になります。 ただし、くれぐれも作用の強い解熱鎮痛剤(アスピリン、イブプロフェン、ポンタール、ボルタレン等)で過剰に下げてはいけません!
風邪やインフルエンンザの原因はウィルスによるものです。ウィルスは、抵抗力の弱った体の中に入り込み、その結果、発熱・咳・くしゃみ・鼻水・頭痛などの症状があらわれてくるのです。 風邪をひいて病院やお医者さんにかかると、熱に対しては解熱剤、のどの痛みや頭痛に対しては鎮痛剤、くしゃみや鼻水には鼻水を止める抗アレルギー剤、咳には咳止め、痰がからめば痰切りの薬、吐き気には吐き気止め・・・ このほか、抗生物質やのどの炎症をとるために抗炎症剤が処方される場合もあります(ほとんどかも。。。) 風邪薬のほとんど全てが、一時しのぎに不快な症状を抑えるだけの対症療法でしかなく、風邪を治すものではありません。鼻水やくしゃみ、咳は、鼻や気管支の粘膜に異物であるウィルスや細菌が取りついたために、それを追い出そうとしている体の防御反応です。薬で症状を抑えると、病気の原因を取り除こうとしている自分自身の「治す力」を削ぐことになり、かえって病気が長引くことになるのです。 風邪薬の最大の副作用は、症状とともに自分自身の「治す力」を抑え込んでしまうことで、病気の治りを遅らせこじらせてしまうことです。当薬局にも、さんざんお医者さんに通って薬を飲み続けてもいっこうに治らずに、とことんこじらせてしまってから相談に来られる方が少なくありません。 早めに漢方薬と正しい養生で対応すれば、こんなに長引かずにすむのに~(-_-;) と歯がゆくもあり、残念な気持ちにもなるのですが・・・ また、それだけではなく、対症療法の薬剤は、脳症、多臓器不全を起こしたり、けいれんを誘発したり、血管を収縮させて血液の供給を滞らせることによる弊害を起こす危険があります。 ぜひ皆様、風邪やインフルエンザに対する抵抗力をつけ、自然治癒力を湧かすという漢方の考え方を見なおしてみませんか?